What Their Purpose Is I Can't Explain. (Skimmerの名曲、「Jackie Chan」より)

8/12
Idea And Actionの初日。
顔馴染みのThreedays Filmだが、ライブは初体験。
いつも下らない話ばかりしてきたマシタ氏が滅茶苦茶にカッコ良く見える。
杉崎美香嬢の心を奪う為なら片腕を失う事すら厭わないという名言を吐いた彼だが、
この日のライブを観るだに、そんな事したら勿体ないなと思った。
まぁ、その時の彼は“だって、そうすれば美香さんが看病してくれる訳でしょ?
いや、それってマジで最高じゃないか”なんて言ってたんだけど。
自分も、その言葉に対して“俺は男性としての象徴すら捨てますよ”と返したんだけど。
自分の彼女(極論すれば彼女の八重歯)に対する愛情は性を超えた次元にあるのだ、と。

そして、この日のトリを飾ったMalegoatのライブは
自分がメンバーの面々と既知だという事実を抜きにして、
曇らぬ眼で見ても3日間のベストアクトの1つだったと思う。
いや、残念ながら3日目はBrowntroutしか見れなかったけど、それでも。

あと、自分が作ったサイトを見てくれている人から
“勉強になる、知的だ”と褒められて、やたら嬉しかった。
ただ、今にして思えば、その言葉は漢字変換する際には
きっと、いわゆる“やまいだれ”が付くに違いないとも思う。痴的。
確かに、下ネタの勉強にはなるかもしれないと考えると得心がいく。

打ち上げでは愛知のThe Act We Actの面々と話す。
ライブパフォーマンスからは想像もつかないくらいに
朴訥とした、好印象を抱かざるを得ないような人柄。
何故か途中からネットの話題になったのが印象深い。
中京では素晴らしいサイトを作る人達が非常に多くいる、と。
その中にはサイトだけでは飽き足らず、
レコード屋さんを始めちゃった人もいるくらいに。

帰りに、終電を見送って打ち上げに参加したショーン君を車で送る。
彼はマンツーマンのコミュニケーションの方が肌に合うのか、
大勢でいる時よりも饒舌な感じ。まるで小沢健二が言う“返事じゃない言葉を喋りだす”ような。
さすがに自分も、そんな彼に淫靡な語句を投げかける程にはヨゴレてはいないようだ。


8/13
目覚めると既に夕方に近い時間。頭が痛くて、その上に吐き気がする。
しかし、“今日頑張らないで、一体いつ頑張るんだ”と自らを鼓舞して出掛ける。
八王子に着くと、既に全てのバンドのリハが終わる時刻となっていた。
聞く所によると、Navelのタクさんはリハに尋常じゃないくらい張り切って臨み、
ドカドカと叩きまくった後で“気持ち良いーッ!最高の環境です!”と叫んだそうな。
氏の人柄が伝わる良いエピソード。是非とも、その場面を生で観たかった。

初めて観るSuffering From A Caseのライブは非常に素晴らしかった。
途中、曲のイントロでギターのバン君にミスがあった所では
ベースのシノザワ君が“大丈夫、大丈夫だよ”と声をかける場面があり、
村上龍(通称:ドラゴン村上)の小説「だいじょうぶマイフレンド」を思い出す。
まぁ、ドラゴン氏自身が監督を務めた映画版は全然大丈夫じゃなかった訳だが。

で、この日のトリを務めたPeace Of Breadだが、率直に言って
今までに数え切れない程に観てきたの彼等のライブの中でも
指を折って数える事が出来る中に入るくらいショボい物だった。
しかし、だからと言って失望の念などは全く感じない。
前田慶次郎利益の言を借りれば、“だが、それがいい”との事になろう。
正直、自分はアンコール前に演奏された「Your Smile Makes Me Smile」の
クライマックスの部分、“I Want Your Smile”という行りで
やましんさんがドラムスティックで自分の方を指してくれた、それだけで充分だ。
自意識過剰?うーん、確かにそうかも。
恋は盲目って言葉は、きっと真実なんだな。

打ち上げでは念願叶ってNavelのタクさんとお話をする。
自分の左手には、当日のNavelでベースを弾いていた
ex:The Last Last Oneのメンバーでもあるトウハタさんが居て、
右手には、ブリリアントなライブパフォーマンスによって
若手メロディック期待の星だと確信したSuffering From A Caseの二人が居て、
その奥にタクさんと、Daybreak/Burst Your Noiseのイシウラさんが居るという、
超が付く程に理想的なポジショニング。おかげで熱がある事も忘れて喋り狂う。
UKメロディックの事やら、Navelに対する憧れやら、好きなアニメとか声優の話やら。
省みるに、ちょっと調子に乗りすぎたとも。皆さん、ゴメンなさい。

帰りにはSuffering From A Caseのシノザワ君を送る。
タクさんと話している時のSuffering From A Caseの面子で
唯一、その輪の中に同席しなかった彼だが、
その時には他所で下ネタの話に花が咲いていたとの事。パッとサイデリア。
実際、彼からは迸らんばかりにエロの才能とオタの素質、
そして喋りのセンスを感じる。センスレスのラジオに出演すれば良いのになぁ。


8/14
夜の8時過ぎに目覚める。
12時間に及ぶ睡眠も発熱を冷ます事はなかった。
親に何故起こさなかったのかと問い詰めると、
うなされていたから起こさなかったとの事。
そういう事なら仕方ない、と思いつつも
せめて最後に出演するBrowntroutには間に合わせるべく家を出る。

彼らの晴れ舞台を見たいという一心が朦朧とした頭をほんの少しだけ和らげる感じ。
ロビンマスクが予言の書を燃やされて、その存在が消滅する寸前で
思いの丈を込めたセリフを発する場面が、この時の自分の心情に近かったように思う。
“み、見たい!この心優しき男がキン肉星の王座に就くところを!”
(ゆで先生とたまご先生の力作、「キン肉マン」34巻を参照の事。)

会場に着き、エレベーターで上の階に昇る途中で
ノリ君によるモノと思しきドカドカと鳴るドラムの音が聴こえて一安心。
MCの時、ミソ君が汗を拭くためにT-シャツで顔をぬぐっている際に
ポッコリと突出し、その存在を主張する腹部の起伏が印象的だった。
シュワちゃんの映画で男性なのに妊娠するってのがあったな、そう言えば。

ライブの後には朝までダラダラと話し込む。
まるで中高生の頃に戻ったかのような下らない話を延々と。
しかし、サーファー君のアレは見事だ。まるで大蛇だ。魚で言えばコチだ。
サーファー君に向かって言った“君は決してカリスマにはなれない。
何故なら、あれはカリがスマートの略だからだ”という一言は、我ながらキレてた。

夜が白みきってから、ショーン君を送った後で
Ganの「Alone Again」を繰り返し聴きながら帰路につく。
この曲のイントロは本当に素敵だと思う。
これから元の日常の中へ戻っていく事を考えると寂然の念に駆られるが
この曲を聴くたびに3日間の思い出は鮮明に甦るじゃないかと思うと少し心強い。
Idea And Actionという企画の目的が何処にあるのか、何を目指した物なのかは
自分にはハッキリとは説明できないが、自分の心の中には確実に跡を残した物だった、と。


8/15
広島の家に帰ると、ポストの中にレコードが10枚ばかり入れられていた。
明日には、東京で買った50枚近いCDやレコードも送られてくるだろう。
どれから聴いていこうかなんて事を考えているうちに、
また仕事をして、漫画や小説を読んだり、アニメや映画を観たり、
レコードをPCに録音したり、それについての記述をサイトにUPしたりといった
何気ない、けれども自分にとっては掛け替えのない日々が再び始まる事を強く感じる。
こんな益体もない細々とした作業をシコシコやって何になるのかという意識もあるが、
今回、その益体もない作業を喜んでくれている人たちがいる事をしっかりと確認できたから、
今までよりも、少しくらいは誇りを持って続けていけるかなぁ。多分。