#02
まだまだ初々しさが残る第2回。
ゲストはSenseless Recordsお抱えのスケートボーダー、マサノリ・ロックハート君(通称・ロック君)であります。
彼は、とある雑誌からお呼びがかかって撮影が行われ、
スケートボードに乗っている様子が激写されて、めでたくモデルデビューと相成ったそうです。
ちなみに今度、長らくの醸造期間を経てリリースされる我等がPeace Of BreadのDirt
Bike Annieとの
スプリット7インチのジャケットも彼がモデルとなっております(注:画像はプロトタイプからの物です)。
さて、そんなロック君ですがラジオではDJツチヤの“何か、もっと色々と喋りなよ”という
ある種、淫靡な誘い(インビテーション)を“いや、いいっす”と断り続けるストイックな一面を見せています。
それに痺れを切らしたDJツチヤが“椅子は、良いっすなんて言っちゃダメだよ”などと、
ロック君に濡れ衣を着せるような捏造および暴走を始めるあたりが聴き所と言えましょう。
曲名 (タイムテーブル)
イントロ:Ortega - Journey To The Past (00:00〜)
01.Fifth Hour Hero - Everything I Won't Miss (02:57〜)
02.Lovejunk - Jealous (05:15〜)
03.Blocko - Fibs (08:04〜)
04.Baby Little Tablets - (Nothing's Cool Here, So Only I Can Do) Love To
Hate (11:19〜)
05:The Grumpies - Couldn't (If I Tried) (15:00〜)
アウトロ:Vitamin X - The Bigger, The Better? (19:00〜)
曲紹介

イントロ:Ortega - Journey To The Past (From:Journey To The Past Demo)
八王子のメロディアス・ハードコアバンド、オルテガの1stデモから。
Gu/Voを務めるのは今回のゲスト、ロック君の実兄であるノリツグ・ロックハート氏。
そう言えば、アルゼンチンのサッカー選手にオルテガってのがいたでしょ?
あの人、サッカーを引退して今では宣教師をやってるらしいですよ。
きっと、現在はサッカーボールを操るほどの巧みさで、
経済危機に悩む母国の人々の信仰心を操っているに違いないと思います。
“アメリカ開催でのワールドカップにおける最高の発見”と賞されたオルテガですが、
彼のベストプレイは、何と言ってもフランスでのワールドカップのオランダ戦でしょうね。
何てったって、ボールじゃなくて選手の方にヘディングをかまして退場を喰らってるんですから。
あ、それは「プロ野球珍プレイ好プレイ」における、みのもんた的なベストプレイでしたか、すみません。
ラジオの冒頭でロック君がテレて自己紹介が出来ず、見兼ねたツチヤ氏が成り代わって
“ボクはスケボーしてると気持ちが良くなっちゃうんだな”と言っているアレについては、
通称:裸の大将、日本のゴッホこと山下清を真似した物であると思われます。
彼が欧州を訪れた際の手記「ヨーロッパぶらりぶらり」は何とも不思議な魅力に溢れておりまして、
芦屋雁之助が主演したTVドラマ「裸の大将放浪記」で飢え付けられたイメージからか、
意外にと言っちゃあ失礼だけど、思っていたよりも、ずっとしっかりした文章でビックリした覚えがあります。

01.Fifth Hour Hero - Everything I Won't Miss (From:You Have Hurt My Business)
カナダはケベックのメロディック、Fifth Hour Heroのシングルから。
No Ideaレーベルからのリリース。ラジオでかかったのは女性ヴォーカルが
メインとなっていましたが、元来は男女ツイン・ヴォーカルが売りのバンドです。
このシングルを含め、スプリットなど多くのリリースがありますが、
アルバムが2枚出ているので、初めての方はそちらがオススメです。
このジャケットも(遠目から見る分には)、ジャン・レノを彷彿とさせてよろしいかと思います。
自分も、昔、リュック・べッソンの映画を一しきり観ていた頃によく画面の中でお見かけしたものです。
「グレート・ブルー(グラン・ブルー)」とか「ニキータ」とか「レオン」とか、
べッソン初期の作品にはジャン・レノは全て出演してるんじゃないでしょうかねぇ。
あ、でもベッソンは監督作と、脚本・制作のみで参加という作品が
けっこうゴチャ混ぜになっているので注意が必要かと思われます(「Taxi」とかは脚本のみ)。
あと、ゴチャ混ぜと言えば、ベッソンは私生活と映画監督としての側面についても、そんな感じで
「ジャンヌ・ダルク」で主演したミラ・ジョヴォヴィッチは当時の恋人と噂された女性ですし、
「ニキータ」で主演したアンヌ・パリローは当時の奥さんであるのです。まぁ、瑣末な事ですけど。

02.Lovejunk - Jealous (From:Tribulations)
2001年はもちろん、昨今のUKメロディックにおけるアルバムではベストだと思っています。
このアルバムまでのLovejunkは、メンバーが以前にやっていたバンド、
Perfect Dazeの泥臭い部分を引きずっている感があったのですが、
本作ではそれらを吹っ切った感じで、ポップでキャッチーな曲のオンパレードとなっております。
(Perfect Dazeや初期Lovejunkについては、その泥臭い部分が良かったりもするんですけどね。)
で、このLovejunkのキャリアの中でも1、2を争う名曲「Jealous」なんですが、
富山のムロタ ジュン氏が発行しているファンジン、Th3ee Days Awayの#12で歌詞が掲載されています。
メンバーが自ら答えてくれた歌詞に、ムロタ氏が和訳した日本語詞付き。
あと、ツチヤ氏が“Lovejunkってどんな意味?”という旨の発言をしてましたが、
これはThe Pursuit Of Happinessというカナダのバンドがリリースしたアルバムからの引用であるそうな。
以下は、同じくTh3ee Days Away #12に掲載されたLovejunkのインタビューからの抜粋です。
“僕たちはバンド名どおりにクズだし、そんなわけで5つくらいのかなり駄目な
バンド名候補の中からこれを選んだんだ。Lovejunkって本当に僕らにぴったりだと思うよ。
だって僕たちの歌っていることってのは、まあ、女の子とのトラブルや
それにどうやって陥るかについてだし、つまりは愛から出る廃棄物について歌っているからね”。

03.Blocko - Fibs (From:Self Titled Album)
来日公演も大好評だったBlockoのアルバムから。
元々はEighty Sixというバンドとのスプリットに収められていた曲です。
このアルバムには、それまでのシングルやスプリットに収録された曲が全て入っていました。
それまで、こまごまとしたリリースも買い集めていた身としては嬉しいやら、悲しいやら。
それから時を経て、2005年の初夏をもって解散してしまった彼等ですが、
なんと2005年の冬にベーシストに後任を迎えて再結成をしたとの事で、
昨今はライブを中心に活動を行っている様子であるそうな。
しかし、遠く離れた極東に身を置く者としては、やはり音源を聴く事こそが
活動している事を確かめられる証左となる訳で、一刻も早い新曲のリリースが待たれるところでありましょう。
そして願わくば、もう一度日本に来てライブをしてもらいたいものですねぇ。

04.Baby Little Tablets - Love To Hate (From:We're Born To Get Drunk Demo)
衝撃のデビュー作となったデモテープから。
このデモは“ダビングするのが面倒臭い”との理由から敢えなく廃盤となりましたが、
このデモの3曲はBoss TuneageからのV.A.「Instant Singles Collection Vol.2」にまるごと収録されています。
CDのクリアな音質で聴ける事も非常にありがたいんですが、
この「Instant Singles Collection Vol.2」にはBLTの他にも、
RopeやBeauty School Dropoutなどといった秀逸なバンドが
それまでには未発表だった音源で参加しています。非常にオススメ。
さて、BLTのBennyとのスプリット7"とアルバムを含む、この時期の音源は
See Her Toniteのサタケ氏が参加している物でありますが、後に彼は脱退をしておりまして、
現在ではハーフと見紛うばかりの美男子、ショーン君がギターを弾いております。
彼が参加して以降は正式な音源のリリースがないままとなっていますが、
近々(2006年2月現在)、シングルやV.Aなどで一斉に溜めた曲を発表する予定があるそうな。

05:The Grumpies - Couldn't (If I Tried) (From:Who Ate Stinky?)
ショボくれ具合は天下一品、The Grumpiesのアルバムから。
ショボパンクの帝王、F.Y.Pのレーベルからのリリース。
そのヘナヘナ具合にアツくなるも良し、脱力するも良し。
この、向かうところ敵なしのショボさ加減に匹敵しうるのは
日本が(ショボパンク界の)世界に誇るバンド、Teenage Boneheadsくらいのものでしょう。
なお、DJツチヤが風呂場でGrumpiesを口ずさむ契機となったクールなエピソードは必聴であります。
さて、“80%くらい嘘”という前置きは付きますが、ロック君は「スターウォーズ」は観ないけど、
「座頭市」(それも勝新太郎版)を観るタイプの純和風な趣味をお持ちだって事だそうな。
でも、これって純和風の趣味と言うよりもB級の趣味と言った方が適切ですよね。
そんなロック君には香港の巨星、ジミー・ウォンが共演した「新座頭市 破れ!唐人剣」
がオススメ。
日本版では勝新が勝利し、香港版ではジミーさんが勝利するというマルチ・エンディング方式。
残念ながら香港版は版権元がマスターテープを紛失したために再発が行われていませんが、
日本版は奇跡のDVD化がなされましたので是非チェックしてみて下さい。

アウトロ:Vitamin X - The Bigger, The Better? (From:Random Violence)
オランダのハードコアバンド。18曲で18分という濃密なアルバムから。
ハードコアが大好きなロック君の一押しであります。
こちらは新曲6曲と、「People That Bleed EP」が収録された日本独自の企画盤です。
この曲も元々は「People That Bleed EP」に収録されていた物でした。
なお、ラジオでは“ビタミンXって栄養分は何の病気に効くんだっけ?”という問いに対して
放送コードにギリギリな線で、かつ社会に背を向けた発言がなされています。
「The Bigger, The Better?」という題名の発音を流暢にこなしたがために
“ねぇ、もう1回言ってよ”とか、“ババイのバーイって言ってよ”などと、
最後の最後まで、いじられ続けたロック君が不憫でならないのは自分だけでしょうか。
ともかく、いじり好きというツチヤ氏が持つ属性の片鱗が窺える1コマであるのは間違いないと思います。
この場に自分がいたらイジリー土屋とか、そんな仇名を付けていたかもしれませんねぇ。