#23
ゲストにTropical Gorillaのギタリスト、ハタケヤマ氏を迎えて放送された第23回目。
ハタケヤマ氏は、いつも暴走してばかりのDJツチヤに対して数々の素晴らしいツッコミをかましてくれています。
ラジオ冒頭での“今日はヨウスケ君って呼んじゃダメですよ。DJミランって呼ばなきゃ”と言うツチヤ氏に対して
“いや、でも今、自分でヨウスケ君って言ったよね。ホント、バカだよね”と電光石火の早業を見せたのを皮切りに
その後の放送でも“ツッチー、今すげぇヨダレが垂れたんだけど”、“ツッチー、今の発言はドン滑りだったね”、
“ツッチー、完全にオマエは妄想族だ”などなど、情け容赦の無い芸風を披露しています。
しかし、それに対抗してか、ツチヤ氏も“(ハタケヤマさんは)浮いてるか浮いてないかで言うと、浮いてる”と、
ハタケヤマ氏のツッコミに負けず劣らずの応戦をしている辺りが今回の聴き所と言えましょう。

さらに、2曲目がかかり終えた後には第8回目の放送で多くのリスナーを魅了したCoquettishのヒデ氏も参戦。
秋に来日が予定されているSuicide Machinesの件から、昔懐かしい八王子のローカルな話題、
ラジオはAM派かFM派かという議論まで、そのエンターテナーっぷりを遺憾なく発揮しています。
自分は中学の深夜には、FMで赤坂泰彦のミリオンナイツを聴いた後に、AMでオールナイトニッポンを聴いてましたねぇ。
言わば両刀使いといった所でしょうか。あと、ミリオンナイツは23時から始まる第2部もナイスなモノでして、
永井真理子、飯島愛、松本孝弘(B'z)、Toshi(元X Japan、現Home Of Heart)などがDJを務めたのでありました。
この中でも注目すべきは飯島愛の放送のサブタイトルでして、その名前ぞ、“With Love”ですよ。
With Loveと言えば、Luna Seaの4thアルバム(インディーズ時代から考えると5thアルバム)の1曲目とか、
竹野内豊と田中美里が主演したメールから始まる恋を描いたドラマなんかも思い出すんですが、
ここまで来ちゃうと、あまりにもラジオに関係ない話なんで止めときましょう。


曲名 (タイムテーブル)
イントロ:Tropical Gorilla - Bing Your Own Bottle (00:00〜)
01.Dwarves - Dominator (03:55〜)
02.Los Crudos - Spick Bad (11:05〜)
03.Bad Brains - I (29:42〜)
04.Poison Idea - Hung Like A Savior (55:57〜)
アウトロ:Descendents - Thank You (76:14〜)


曲紹介

イントロ:Tropical Gorilla - Bing Your Own Bottle(From:4 Uglies Dressing Down)
2003年にリリースされた最新アルバムの最後を飾る曲です。
Tropical Gorillaは、パンクのテリトリーにおける“遅れてきた新人”という事で
プロレスで例えると本田多聞的な存在と言えましょう。新日で言うと安田忠夫ですね、きっと。
自分のTropical Gorillaとの出会いはSpice Of Lifeからの「Making Up New Lines」というV.Aだったかと。
それで初めて存在を知って、すごくカッコ良いバンドだなぁと衝撃を受けた記憶があります。
このV.A自体がSherbet以降の当時のシーンを代表するようなバンドを多数収録した、
非常に秀逸な物ですので、まだ聴いた事がない方がいらっしゃったら是非手に取ってみて下さい。

さて、ハタケヤマ氏が名語録をバリバリと生産した今回の放送ですが、
自分にとって一際グイグイ来たのが、この曲間で放たれたハタケヤマ氏による
“浴衣を着ているネエちゃんがたくさんいたからHow Much?って言いそうになった”って一言。
きっと“How Many いい顔”って感じで綺麗どころが揃っていたんでしょうねぇ。
あと、後に放たれる“ツッチーは心に暗黒大陸を持っている。ブラック・サバスだ”という発言は、
間違いなく今回のラジオにおけるベストに輝く名言に指定して然るべきでしょう。
そのテンポと言い、暗喩に隠された意味と言い、パーフェクトであります。
ただ、1つだけ付け加えるとしたら、ブラック・サバスのリーダー的な存在である
オージー・オズボーンのベスト盤は「オズマンコメス」というタイトルなんですね。
本当にとてつもなくインスピレーションが刺激されるような見事なタイトルだなぁと思います。



01.Dwarves - Dominator(From:The Dwarves Must Die)
Dwarvesのニューアルバムより。2005年2月には来日も果たしておりてまして、
新宿ロフトでのライブは観に行った方にとっては記憶に新しい所でしょう。
このバンド名を日本語にすると、“ドワーフ”って事で白雪姫とかに出てくる、あの人達の事ですね。
白雪姫って、いわゆるグリム童話なんですが、実はグリム童話って何度も改訂がなされているんですよ。
その改訂の版によっては王子はネクロマンティックな性癖の持ち主で(要するに死体愛好家ですね)、
自分の城に白雪姫の亡骸を持ち帰った後はダッチワイフ代わりにしていた、と。
さらに白雪姫は7歳児という設定でして、王子様やドワーフ達はとんだロリータ・コンプレックスであった、と。
(ロリコン云々に関しては、まだまだネタがあるんですが、今日はこの辺で。)
何年か前に「本当は残酷なグリム童話」って本が流行りましたよね、そう言えば。
上の記述は、その本で斜め読みしたモノだったような気もします。
もちろん、この文章を書く前にネットの各種サイトで確認、追認はしましたけど。
まぁ、そんなこんなを頭に入れてDwarvesを聴くと、より奇妙な感じで耳に届いて良いんじゃないでしょうか。

そして、Dwarvesが来日の際に前座を務めたバンドのMotorheadと言えばですね、
彼らの曲には、そのまんま「Motherhead」ってのがあってPrimal Screamもカバーしてたっけとか、
Leatherfaceは初期の頃には“Husker Du Meets Motorhead”と言われたんだっけとか、
元ドラムのトミー・リーはパメラ・アンダーソンと結婚してアレな映像を流出さたんだっけとかで、
様々な形において世間の目耳を楽しませているバンドだという事を付記しておきます。



02.Los Crudos - Spick Bad(From:Discografia)
シカゴのハードコアバンド。Losという冠詞が示す通り、スペイン語での曲です。
ちなみにジャケもスペイン盤のモノです。こちらは全74曲入りという壮絶な内容となっております。
来日した際には吉祥寺のライブハウス、クレッシェンドで多くのファンを熱狂させたとか。
また、Los CrudosのボーカルのMartinは解散後にはLimp Wristというバンドに参加。
このLimp Wristなんですが、メンバーは全員が正真正銘のゲイであるとの事。
メンバー全員がゲイだと言えば、Gollira BiscuitsならぬGayllira Biscuitsというバンドもいましたねぇ。
あと、伝説のバンド、Fruityも“ホモセクシャル”とか、“猥褻”という意味があるんでしたっけ。
山形のお祭りで“Our City Is Fruity”というキャッチフレーズを使用したところ、
外人さんには、この街には同性愛者が多いのかという風に解釈されたとか。
(こういうネタも尽きなくて泉のように湧き出てくるんですが、まぁこの辺で。)

ラジオ本編に話を戻しましょう。
この曲間でツチヤ氏とハタケヤマ氏のトークバトルに割って入ったのがCoquettishのヒデ氏。
短い時間ながらも自身のポテンシャルを十二分に発揮したトークを展開しています。
ストレートエッジなのに酒池肉林という矛盾を孕んだ言葉もヒデ氏が言うとサマになるから不思議ですね。
ここで得意の想像による翼を羽ばたかせると、煙草も酒もドラッグもやらないような
ストレートエッジなSuicide Machinesのメンバーを尻目に、CoquettishとTropical Gorillaの面子は
全員がウハウハになってる図が頭に浮かんできて思わずニヤニヤしてしまうのでした。

さらに北海道は札幌、ススキノの何処かにあるという美豚(ヴィトン)の話が
ハタケヤマ氏の口から漏れた所では不覚にも大笑いをしてしまいました。
このお店は体脂肪率が高めな女性が好みだという嗜好を持つ人、
いわゆるデブ専の方達に向けたサービスを提供しておりまして、
恵まれた体躯を誇る従業員の中でもナンバーワンと誉れ高いのが山田嬢であるそうです。
他の娘は皆、アケミとか、サトミとか、ユカリなどの名前が付いている中で一人気を吐く山田嬢。
何でも、トロゴリが北海道でライブを行った際に紹介されたお店であるとか、そうでないとか。
自分が初めてDJツチヤから美豚、及び山田嬢の存在を教えてもらった時には
愕然としつつも“でも、シムさんなら互角に渡り合えそうですよね”と返したんだったっけか。
そのお店が何処にあるのか、それは秘境・ガンダーラのようなモノです。
誰も皆行きたがるが、遥かな世界。どうしたら行けるのだろう、教えて欲しい。



03.Bad Brains - I(From:Self Titled CD)
黒人のメンバーによる伝説的ハードコアバンドの音源より。
メンバーはJAHというラスタファリアンの宗教の敬虔な信者であるとの事。
ラスタファリアンとは、ジャマイカに根付いた思想、哲学、宗教を指します。
語源はエチオピアの王様(もちろん黒人)、ラス・タファリから。
その教義では、“約束の地”へ帰る事で救済がなされるとの事でして、
白人の支配からの卒業を称してExodusといいます(約束の地はZionといいます。ジーク・ジオン!)。
ボブ・マーリーもJAHを信仰してまして、かの名曲はこの事について歌った物だそうです。
また、その教えではガンジャは、旧約聖書のソロモン王の墓に生えたとされる神の草であり、
レゲエという音楽自体が聖なるガンジャを吸引する際のための音楽である、と。
もちろん、Bad Brainsもそういったラスタファリアンからの影響を受けている訳です。
彼等の曲にはレゲエ調の物も多々ありますし、まぁそういった事なんです。
現在、Bad BrainsはSoul Brainsと改名して活動中。

しかし、レッチリでジョン・フルシアンテがフリーにフラれた事については
“噂になった”ってのは少々語弊がありますよ、ツチヤさんってば。
だって、フルシアンテは自ら真相をインタビューなどで明かしていますもの。
“彼にフラれたショックで全てがどうでも良くなったんだ”って感じ。
あと、イギリスにはRed Not Chili Peppersってバンドもいますよね。
バンド名にわざわざ“Not”と付けてる辺りに好感がもてます。

なんてツチヤ氏の誤謬を指摘するような、平たく言うとアラを探すような事を書くと
また“ドウドウ君のサイトで叩かれた”なんて言われちゃいそうですが、
ハタケヤマ氏にドン滑りと評された“306と109ではオシャレ度が全然違う”という事については
自分はツチヤ氏の意見を断然支持しますね。もちろん306の方がオシャレだという意味で。
何故なら、着れば生半可な媚薬よりもモテる効果があると巷で専らの噂となっている
MalegoatのT-シャツは八王子で一番のオシャレスポット、306が原産となっているからです。
また、ここら辺でハタケヤマ氏の自虐ネタに火が点いたようでありまして
“キモいって言われると逆に(テンションが)上がる”なんて発言には実にシンパシーを感じます。
今までの自分も、そういった感情を頻繁に味わってきましたから。…あの素敵な服に出会うまでは。
ハタケヤマさん、試しにMalegoatのT-シャツを購入されてみてはいかがでしょう?



04.Poison Idea - Hung Like A Savior(From:We Must Burn)
オレゴンが誇るポッチャリ系ハードコア、Poison Ideaの音源から。
奏でる音も重けりゃ、メンバーの体も重いという事です。
そして、メンバーの名前も素敵なのが揃ってて、Pig Champion(豚の王者)、
Mondo(奇妙/悲惨)、Slayer Hippie(殺人ヒッピー)など、イカしまくってます。
Mondoと言えば、昔々にはそういう映画のジャンルもありましたっけ。
「さらばアフリカ」とか、「スナッフ」とか、「SM大陸マンダラ」とか。
しかし、モンド映画の最高傑作は間違いなく「世界残酷物語」ではないでしょうか。
さらに、モンド映画の流れを汲む食人映画というジャンルにもアレなのが揃ってまして、
「人喰族」とか、「食人族」とか「食人伝説」とか、「食人帝国」とかが代表的作品と言えましょうか。
特に「食人族」は、「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」の元ネタになった事でも有名かと思います。

さて、話はブッ飛びますが、最近はDJの2人が揃ってブログを始めるという
ネットの潮流に決して逆らわないような行動をとっているんですが、まぁアレですよ。
奥菜恵と離婚した例の社長さんが、その発表を自身のブログでしたらしいですね。
その影響で発表をした当日はアメーバブログ全体が落ちる事態となった、と。
何でも、DJツチヤとDJヨウスケはブログのランキングが上位になると貰える賞金が目当てで
ヤフーやらライブドアやらのブログを避けて、それに比べるといささかマイナーっぽさが漂う
アメーバブログというのをチョイスしたらしいんですが、こりゃとんだ目算違いでしたわな。



アウトロ:Descendents - Thank You(From:Everything Sucks)
再結成してEpitaphからリリースした5枚目のアルバムより。あー、カッコイイ!
ハードコアが多かった今回の中で意外と言えば意外な選曲。
ハードコアと言えば思想が命であり、根幹であり、アイデンティティーである音楽なんですが、
このDescendentsは、ひたすらに気になる女の子やジャンクフードについて歌っております。
だからと言って、Descendentsに思想的な部分がないとは思いません。
ただし、それは思想的な事を歌わないという思想な訳ですが。
この辺りは名曲「Suburban Home」で顕著なところだと思います。

自分としては、そういった“特定の信条を持たない事こそが信条”というのは
結構、重要なファクターでして、その内に考えをまとめてサイトにでもUPしたいんですが
なかなか論を成さないのが痛いトコロであります。どこでUPすれば適当なのかも分からないし。
一言で言えば中庸が肝心って事なんですが、これだけだと舌足らずに過ぎるしなぁ。
思想の内の一項目(少なくとも自分はそう考えている)である宗教については、
比較的、文がまとまりつつあるんで、先にこっちからにしようかなとも。

あー、しかし今回の文を書くのは今までにないほどに手こずったなぁ。
よーし、今から民明書房大全を読んで、実相寺昭雄の帝都物語を観よう。
BGMはバート・バカラックとディオンヌ・ワーウィックが良いな。
あ、そうそう、実相寺監督は「ウルトラマン」とか「ウルトラセブン」で有名な方でして
近作では京極夏彦原作「姑獲鳥の夏」が絶賛公開中('05年8月現在)となっているんですが、
個人的には、やっぱり「怪奇大作戦」の「京都売ります」がフェイバリットです。
で、帝都物語の画像を見てもらえばお分かりのようにこの映画での悪役、
加藤保憲はストUのラスボス、ベガのサンプリング元となったようです。
きっと、鳥肌実も帝都物語に影響を受けたと思うんですが、いかがなもんでしょう。
ちなみに、ストUのダルシムの元ネタは、ジミー・ウォン(通称、ジミー先生)監督/主演の名作、
「片腕カンフー対空飛ぶギロチン」に登場するヨガの使い手である事を申し添えておきます。