今回でWest Tokyo Thrasherz Radioが最終回を迎えるに当たり、
思う所を吐き出すべく、キーボードをパタパタと叩いています。
ただ名前が変わるだけとは言え、確かに感じる寂寥感。
この感触を忘れない内に書き留めておきたい。
そして改名する事、一区切りする事の意義をフィギア・アウトしたい。
そんな想いをもって、自分は今、この文を綴っているのです。
まず、この一段落を機会として自分が真っ先に行いたいのは
今までの放送を最初の回から最終回までぶっ通しで聴く事です。
そう、今回の一区切りで顕著となるのはWest Tokyo Thrasherz Radioという
名前に於いて流された全29回の放送に対する追跡可能性だと思うのであります。
熱狂的なファンを獲得するには、一般的に太く短い物である方が望ましいのです。
長く続ける事によって内容は不可避的にダレてしまう物ですし、
過去の作品が膨大な量になれば新しく聴き始める人には手が出しづらくなるでしょう。
ニール・ヤングによる“徐々に色褪せるよりも燃え尽きた方が良い”ってな感じか。
例えば、ビートルズの全てのアルバムを聴いた事がある人は珍しくなくても、
ビーチボーイズやボブ・ディランの膨大な数に及ぶアルバムを
全て聴いた事がある人は非常に稀だと言えるのではないでしょうか。
むしろ、数が膨大だからという理由でビーチボーイズやボブ・ディランに
手を出していないって人も少なくないのではないかとも想像されるのです。
今まで、あんまり表立って意識をした事は無かったけど、
自分がUKメロディックというジャンルを愛好している理由には
活動期間が短いバンドが多いからというのもあるのかもしれません。
長く活動しているバンドは初期/中期/後期などで区切って、その枠の中で優劣をつけちゃうし。
ラジオが最終回となった29回という数字は多少遅きに失した感が否めないものの、
ギリギリのところで先に述べた追跡可能性を保っている物であろうと思います。
いや、これは少しばかり見方が甘いかも知れませんね。
個人的には全29回のどれもが聴く価値を持つ物だと考えていますが、
その可否は実際に聴く方の主観に委ねられているのですから。
さて、皆さんは好きだったバンドが解散する際に残念だと思う気持ちよりも、
何故かホッとするような気持ちが勝るような感情を抱いた事はありませんか?
(幾分の語弊を覚悟で言えば)今の自分の心境も、それに近い物であるように感じます。
中途半端なままになってしまった物事を想うのは、とても切ないです。
それは、果たされなかった約束を何かの拍子で思い出す事にも似た、やり場の無い苛立ち。
この妙な安堵感は、そんな苛立ちを感じる事がなくなったという現在の状況と、
曲がりなりにも終わりまで見届けたという達成感から来てるのかな、もしかしたら。
最後に、この文章の題名に付けた“Forever...Fornever”というのは、
このまま人気に頼ってダラダラと続けていくのは絶対に嫌だとして、
編集部の意向を無視する形で連載を終了した「幽遊白書」の最終話よりサンプリングしました。
その辺の諸事情については連載終了後に冨樫氏自身がコミックマーケットで配布した同人誌、
「よしりんでポン!」に書かれていたとされる事項を参考としております(実物を読んだ事はないけど)。
この一連のアレは少年ジャンプの悪しき風習を打ち破った稀有な例と言えるのですが、
現在の冨樫氏の連載を見ていると単なるワガママだったとも思えたり、思えなかったり。
ともあれ、改名後のラジオが幽遊白書の次に連載した「レベルE」のような面白い物となる事を願っています。
この1年半、West Tokyo Thrasherz Radioに関わる事が出来て本当に幸せでした。